落ちこぼれ
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落ちこぼれ(落ち零れ、おちこぼれ)とは、ある組織や体制、集団行動などで、一般から取り残され、ついていけなくなった者のことを指す。
- 元々「落ちこぼれ」という言葉は存在していなかったが、不登校・引きこもりが増加し始めた際、主に週刊誌が用いた言葉である。よって、「落ちこぼれ」はマスメディアが作り出した言葉である。
- 例えば学校教育においては、能力・生活習慣などの原因により、学業成績が振るわず、教育課程の標準的な成績についていけていないとみなされる児童・生徒・学生のことをいう。隠語で「深海魚」と呼ぶこともある。企業・会社の組織の中では、「全く仕事ができない」「営業成績が振るわない」仕事のスタイルに適応できなかったり、低い評価を受けたりして出世コースから外れたり、能力の低さから昇進できなかったりして、出向や左遷をされたり窓際に追いやられるような人のことをいう。
- 主として、ここで「落ちこぼれ」の理由と言われているのは、学業成績や能力などの評価においてのことなのだが、学業成績や能力などの評価のみならず、その人の人格の全てが他の人たちよりも劣っているかのような言い方がなされることもある。こうしたラベリングによる学習・勤労などの意欲とモラルの低下は、その人生での様々なチャンスを奪うことにつながることもある。周囲の人から軽蔑や侮辱を受けたりすることもあり、間接的ないじめにつながることもある。
- こうした人格を否定したり蔑視したりするような表現の使用には慎重さが求められている。そのため、本人のみに責任があるような印象を与えないように、「落ちこぼし」という語も造られた。
派生語
- 落伍者(らくごしゃ)
- 落ちこぼし(おちこぼし) - 周りの環境に問題があるという意味。世相・世間体を考えた造語。
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幼少時代「落ちこぼれ」と見られていた著名人
関連項目