箇条書き
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箇条書き(かじょうがき)は、文字による表現方法のひとつ。いくつかの項目をひとつひとつ分けて書き並べる。項目は単語であったり文であったりする。枠線を使わない表の一種。
項目の前に「・」など記号を書いたり数字やローマ字などで番号をふったりする場合もある。日本では全項目の前に「一」や「一、」を書く場合もある。
文章中で用いることも、単独で用いることもある。
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概要
いくつかの項目を読みやすく(見やすく)するために箇条書きを用いる。文中にいくつもの項目を並べていくと、他の文字や記号に埋もれてしまい、項目の確認がしづらくなるからである。そこで項目ひとつひとつに1行をあてて並べる。それが箇条書きである。(項目が長めの文の場合には、用紙の1行の文字数などの制約で改行することになって、「項目ひとつひとつに1行をあてて」が破られる。詳しくは#使用上の注意を参照。)
記号などを利用する箇条書きもある。たとえば「・」や「●」「□」などの記号を項目の前に書くことで、箇条書きの部分を際立たせる事ができる。また、記号ではなく数字やローマ字などを利用すると、項目の個数がはっきりしたり項目を指摘しやすくなったりする。
箇条書きをさらに際立たせるために、他の行よりも行頭を後退させるインデントを行なったり、箇条書きの前後に行を空けたりする場合が多い。加えて、文章と異なる文字の大きさにする場合もある。
句読点は名詞(名詞句)を並べただけのものである場合は一般的に付けないことが多いが、各項目が文章の体をなしている場合は付ける。
使用例
以下に、箇条書きのいくつかの形式について例をあげる。
項目のみ
「元素周期表の18族(希ガス)は、ヘリウム (He) ・ネオン (Ne) ・アルゴン (Ar) ・クリプトン (Kr) ・キセノン (Xe) ・ラドン (Rn) である。」を箇条書きに直すと次のようになる。
- 元素周期表の18族(希ガス)は次の通りである。
- ヘリウム (He)
- ネオン (Ne)
- アルゴン (Ar)
- クリプトン (Kr)
- キセノン (Xe)
- ラドン (Rn)
行頭記号あり
上の例では項目のみを書いた箇条書きを示した。以下には記号などを項目の先頭に使った例を示す。
点を先頭に書く例
- 平安時代
- 鎌倉時代
- 江戸時代
記号を先頭に書く例
- ★ 集合時刻………午前9時30分
- ★ 集合場所………駅前広場の噴水前
- ★ 注意事項………白い薔薇の花を胸に刺してくること
数字を先頭に書く例
- 空気抵抗の低減
- ダウンフォースの増加
- 車体重量の軽減
ローマ字を先頭に書く例
- (a) 関係代名詞の非制限用法
- (b) 現在完了進行形
- (c) It ... that ... による強調構文
カタカナを先頭に書く例
- イ. 現在の日本で問題視されている少子化を食い止める方策について。
- ロ. 少子化がこのまま続いていった時の想定される社会状況について。
- ハ. 人口減少時の歳入の減少と歳出の減少との相殺について。
箇条書きの階層
箇条書きの行頭記号による階層の付け方については、公用文作成の要領に例が挙げられているが、必ずしも遵守されているとは限らない。
その他
以上のように項目を並べる以外に、字数や紙面の制約で文中に箇条書きのような書き方をする場合がある。以下に例を示す。
- コンピューターは▼演算装置▼記憶装置▼入力装置▼出力装置の4つで構成されている。
- ビスケットの主な材料は(1)小麦粉、(2)牛乳、(3)ショートニング、(4)バター、(5)砂糖である。
使用上の注意
項目が多くなりすぎると項目同士の関係がぼやけてきて、読みやすさ(見やすさ)が損なわれる。項目がある程度の個数になったら、項目を分類して箇条書きをいくつかに分けるか、枠線を使って表にするかでまとまりが良くなる。また、項目を文にした場合に文がある程度の長さになったら、それぞれの項目を段落として文章にするのが良い。ただし、項目数にしても項目長にしても明確な限界値があるわけではない。