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Definition and meaning of バルブ

Definition

definition of Wikipedia

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Synonyms

パルプ (n.)

果肉

Phrases

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Analogical dictionary





パルプ (v.)


Wikipedia

パルプ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

パルプとは、主に製紙に用いられる繊維である。現在は主に木材を原料としてパルプを製造するが、水素結合を生じる繊維であれば製紙原料として使用できるため、などの原料からパルプを抽出することも出来る。

目次

種類

パルプは原料の違いから主に木材パルプと非木材パルプに大別される。また既に紙となった古紙を原料とした古紙パルプに対して、木材や非木材から直接作られたパルプをバージンパルプと呼ぶ場合がある。

木材パルプ

一般に木材の幹の樹皮を取り除き、そのままあるいは小片(チップ)化したものを機械的、半化学的、化学的に処理して製造される。原料の木材として成長が早くパルプ化に適した樹種や品種を選定し植林して計画的に得られる植林木の利用比率が高まっている。

N材
針葉樹(ドイツ語で Nadelbäume という)を原料とする。繊維が長く、丈夫なパルプが生産できる。但し、針葉樹は成長が遅い、生育地域が限定されるなどの要因がある。
L材
広葉樹を原料とする。繊維が短く、キメの細かいパルプが生産できる。強度はN材に劣る。

非木材パルプ

非木材パルプは木材パルプに比べて一般に繊維が長く、白色度が低めである。多様な種類があるが、その特性を生かして和紙や薄手の特殊紙に利用されることが多い。木材パルプに比べ、原料の集荷集積が効率的ではなく、大規模な製造もされていないため、一般に木材パルプよりも高価となっている。

バガスパルプ
サトウキビの絞りかす(製糖残渣)を原料とする。熱帯では安定供給が可能であるが、地域によっては季節要因によりサトウキビが取れない時期は供給がストップする。
ワラパルプ
麦藁・稲藁などが原料となる。の収穫後に供給が始まるが、収穫期以外は供給されないという欠点がある。また、生産地域、土壌、麦・米の品種によって品質が大きく変動するので、同じ品種の麦・米や生産地域からの原料集積によって生産することが望ましい。

古紙パルプ

古紙を原料とするパルプ。脱墨したものをDIP(De-Inked Pulp)と呼ぶ。原料である古紙を水に溶解し、機械的な力や薬品を利用して紙繊維以外の異物(金属やフィルム、粘着性樹脂、印刷インキ、コピートナーなど)を分離・除去する。さらに用途に応じて白さを高めるよう漂白処理を加え、脱水・乾燥し紙原料の古紙パルプとなる。

古紙の回収量や古紙の種類によってその供給能力や品質・利用用途・価格などが大きく左右される。再処理の過程で環境的な負荷は避け得ず、より適切な古紙の回収や古紙処理が今後も必要と言える。

製法

パルプは製法によって、機械パルプと化学パルプに大別される。

機械パルプ

物理的な力で木材を破砕することでパルプ化する方法で、出来たパルプを機械パルプ「MP」(Mechanical Pulp)と呼ぶ。種類には砕木パルプ(GP)、 リファイナーグランドパルプ(RGP)、サーモメカニカルパルプ(TMP)、ケミサーモメカニカルパルプ(CTMP)などがある。パルプ繊維が剛直であるのが特徴である。また、繊維中にリグニンなどを大量に含むので、長時間保存すると褪色する。その代わり、木材からのパルプ収率は80パーセント程度と高い。

化学パルプ

化学的な反応で、木材(チップへの破砕は必要)を分解・リグニンなどを分離する(蒸解と呼ぶ)ことでパルプ化されたパルプを、総じて化学パルプ「CP」(Chemical Pulp) と呼ぶ。種類にはクラフトパルプ(KP)、サルファイドパルプ(SP)、アルカリパルプ(AP) などがある。

パルプ繊維はかなり高い純度のセルロース繊維であるためしなやかである。しなやかに絡み合うため、にしたときの強度は強い。ただし、セルロース純度が高くなるために、木材からのパルプ収率は50パーセント程度となる。

このパルプは色が茶色なので、セメント袋など以外の用途には漂白処理をして紙にする。 この漂白工程で塩素系漂白剤を多く使っていたので環境汚染が問題になったこともあったが、酸素、オゾン過酸化水素などを用いる酸素系漂白の技術が発展し、現在では日本でもほとんどの製紙工場で酸素系漂白が主流になった。(無塩素漂白パルプなど参照のこと。)

分解・分離した残りの50パーセントは木材繊維を固めているリグニンや樹脂成分であるが、この廃液(薬品を含む)を濃縮したものを黒液と呼び、回収ボイラーで燃焼させ、製紙プラントのエネルギーとして利用されている。

現在、日本のバージンパルプは環境・社会・経済の面から適切に管理された植林木チップを原料とするKPが主流である。

供給メーカー

スカンジナビア半島北アメリカ大陸で針葉樹原料のパルプが多く生産されることから、この地域のメーカーが世界のパルプ市況を左右する。

商取引上の単位

パルプは生産量の地域格差があるため、貿易取引が盛んであるが、(特に木材パルプでは)原料自体が水分を含んでおり、単純な重量単位当たりの価格では運送途上での水分蒸発等により値決めが困難な場合がある。そのため、風乾や絶乾といった概念を用いる。

  • 風乾(Air Dry)…全重量中パルプ繊維を88%〜90%含む(それ以外は水分)。重量単位はADMT(Air Dry Metric Ton)。
  • 絶乾(Bone Dry)…全重量中パルプ繊維が100%を占める。重量単位はBDMT(Bone Dry Metric Ton)。

関連項目

バルブ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

バルブ

バルブ: valve)は、気体などの流体が通る空間(配管)の開閉を行ったり、流れの制御ができる機能を持つ機器。用途、種類、形式などを表す修飾語が付くものには「(べん、元の用字は)」という用語が用いられる。また、一部の工場作業者はベルブと言い換える場合がある。

バルブには、流体の種類(液体、気体)、性質(可燃性、毒性、腐食性、圧力、温度)、特性、さらには、バルブ本体の材料(金属、非金属)により、豊富な種類の構造のものがある。一般生活においては水道ガス給湯器などの家庭用や、タンクや、ボンベをはじめとした、あらゆる産業設備に使用されている。

目次

基本要素

バルブは、流体の通路を開閉することのできる可動機構を必ず有する。構成基本要素として、弁箱 (body)、弁棒 (stem)、弁体 (disc)、弁座 (seat) があり、さらにパッキング (packing)、弁押え (guard)、パッキング押え (gland)、はめ輪 (ring)、ハンドル (handle) 等の小部品によって構成される。

接続方法

バルブはパイプ(管)と接続し、配管系を形成することで、はじめて流体を流すことができるようになる。そのため、バルブは、バルブと管との接続端の構造で分類されることがあり、最も基本的な形式が以下の3種である。

フランジ形
接続する部分を「つば状」にして、その「つば」と「つば」をボルト・ナットで接続する形式で、このつばをフランジと呼ぶ。対応圧力、対応管径が広く、一般的に最も広範囲に使われている。
ねじ込み形
管用ねじを用いて接続する方式。口径は概ね2インチ以下、圧力は1メガパスカル (MPa) 以下の接続に主に使用されることが多い。パイプをねじ加工するだけの施工で容易なため、他の接続方法と比べると、パイプ以外の部品を必要としない。反面、修繕などでのやり直しの際は、接続する配管を再製作する必要が生じることもある。使用されるねじの種類には、「めねじとおねじ」、「テーパねじと平行ねじ」があり、この接続方法の一般的なバルブには「テーパめねじ」が加工されている。
溶接形
バルブとパイプを直接溶接する方式で、高温、高圧の配管系や、パイプラインなど流体の漏れを完全に防止したい場合に使用される。溶接後の処理や、漏れ検査等、工数が必要となる。溶接方式には、差込み溶接形(ソケットウェルド)と突合せ溶接形(バットウェルド)がある。

主なバルブの種類

ボールバルブ
バタフライバルブ
チェックバルブ
ゲートバルブ (gate valve)
仕切弁とも呼ばれる。バルブの弁箱に収納された円盤状の弁体が、流路に対し直角に動作して、流路の開閉を行う。流体の閉じる動作は、弁体を弁座より極僅か浮かせて、クサビ効果を利用して行う構造となっている。構造が単純なため、さまざまな大きさのものがあり、流体の性質にあった材料での製作も容易である。また、圧力、温度の対応範囲も広い。
グローブバルブ (globe valve)
弁箱が球状(グローブ)になっているため玉形弁とも呼ばれる。弁箱内部に隔壁があり、入口と出口の中心は直線上にあり、流体がS字に沿って流れるバルブ。流体の流れを止めるには、隔壁に設けられた弁座面に弁体を押し付け、流体の流れに抗して流体を止める構造。ゲートバルブに比べると開閉時間を短くすることができる。また、弁体形状を変更することにより、流量を調節する動作や、開閉で使用する動作などの流動特性を変更することができる。
ボールバルブ (ball valve)
弁体が球状(ボール)になっているためボールバルブと呼ばれる。ハンドル(つまりは弁軸)を90度回転することにより、開閉を行なうバルブで操作性が良い。同様の構造を有するものにバタフライバルブがあるが、ボールバルブは、バタフライバルブに比べ、流量を極めて大きくすることができ、又口径内の流れに対する障害物がないため、渦流や脈流が生じにくく、流量特性に優れている。構造が単純なため、広範囲の用途に用いられるバルブで、材質、サイズ共に多くの種類がある。
バタフライバルブ (butterfly valve)
蝶形弁(ちょうがたべん)ともいう。ボールバルブと同様に弁軸を90度回転する事により開閉を行う。またゲートバルブと同様に開閉バルブとして使用される。又グローブバルブと同様に流量調整用としても使用できる。一番の特徴は、ゲートバルブ、グローブバルブ、あるいはボールバルブ等と比較して、バルブの管長を極めて短くすることができるため、狭いスペースでの配管が可能となることである。
ニードルバルブ (needle valve)
ゲートバルブに近い構造で、弁体の形状が、針(ニードル)のように細長い円錐形をしており、流体の流量の微量な調節ができるようになったバルブ。
ストップバルブ (stop valve)
流体の流れを止めてしまうバルブ。シャットバルブとも呼ばれることがある。流れを止めたり、逆に開いて流したりする。徐々に弁体を締めることができ流量を調節できるのが一般的。
チェックバルブ (check valve)
流体の流れを常に一定方向に保ち、逆流を防止する機能を持つバルブ。チャッキバルブ、逆止弁、チャキ弁ともいわれる。弁体は、流体の圧力によって押し開かれる状態になるが、逆流すると弁体が背圧によって弁箱の弁座に密着して、逆流を防止する機構となっている。このバルブの性能評価は、逆流防止が完璧であることが大きな要素ではあるが、本来の流れ方向もスムーズでなければならないため、クラッキングポイント (C.P) と言う表現でこの流れやすさを表している。
スライドバルブ
摺動体が移動することで開閉する。
ポペットバルブ
キノコ型の弁が上下に動く事によって素早く開閉ができる。片側からの高圧に耐えれる為、主に内燃機関の給排気口に使用される。
ピストンバルブ
ピストンが往復することで開閉を行う。
ロータリーバルブ
回転する事で開閉を行う。
スリーブバルブ
スリーブが動く事で開閉を行う。
その他
ガスの場合、閉止時の気密を保つために、パック式バルブ、Oリング式バルブ、ダイアフラム式バルブ、ベローバルブ等、流体の性質、気密によって使用される構造が決まる。開閉操作には、ハンドル、キーレンチ、空気式またはオイル式アクチュエーター(自動)、ソレノイド(電磁弁)、カップリング等ある。流体圧力のみで開閉を行うものもある(CV型キャブレターのバキュームバルブなど)。

内燃機関におけるバルブ

内燃機関、特にレシプロエンジンを構成する重要な部品の一つで、混合気や空気などをシリンダー内へ吸入する為のインテークバルブ(吸気弁)や、燃焼後の排気ガスをシリンダから排出させるエキゾーストバルブ(排気弁)がある。ただしエンジンの形式によっては、排気弁がなく吸気弁のみがある場合などもある。なお、エンジンそのものの部品ではないが、エンジンに混合気を吸入させる為の装置であるキャブレター燃料噴射装置にも、「スロットルバルブ」や「チョークバルブ(チョーク弁)」といった他の形式のバルブが使われている。しかし、単に「バルブ」といった場合にはエンジンの吸排気弁を指すのが一般的であり、ここでは主に、エンジン内にある吸排気弁について述べる。

エンジン形式によるバルブの違い

バルブの形状はエンジン形式によって様々であるが、現在の自動車オートバイ等で主流となっている4ストローク機関の吸排気バルブでは、細い円柱の軸の先端がラッパのように急激に末広がりとなった円錐状をした「ポペットバルブ(poppet valve)」と呼ばれるものが圧倒的な主流である。自動車排出ガス規制等の環境対策が推し進められ、4ストローク以外のエンジンがほとんど無くなりつつある現在では、エンジンにおいて「バルブ」といえばほとんどがこれを指すほどである。

ポペットバルブを採用する4ストロークエンジンでは、バルブの軸部分(バルブステム)が筒状の部品(バルブガイド)で支持され、金属ばね(バルブスプリング)等により、バルブ先端のラッパ状部分の外周(バルブフェイス)がシリンダーヘッド等のバルブ密着面(バルブシート)へ押し付けられることで密閉性を保っている。これをカムロッカーアームによりバルブを押すと、バルブスプリングが圧縮され軸方向にバルブが動いてバルブが開く仕組みである。バルブを密着させるのに金属ばねを使う「スプリングバルブ式」というバルブ作動方式が最も一般的であるが、金属ばねの代わりに圧縮空気による空気ばねを用いた「ニューマチックバルブ式」や、バルブ開閉の両方をカムやロッカーアームで機械的に制御する「デスモドロミック式」などもある。

なお、過去には「スリーブバルブ」など、ポペットバルブ以外の4ストロークエンジン用バルブも開発研究され、量産エンジンに採用された例もあった。だが現在では、ポペットバルブ以外のバルブ形状はまず見かけられず、開発研究や試作まで行なわれても量産化や実用化までは至っていないのが現状である。

2ストローク機関におけるバルブは、エンジンの構造や燃焼行程の違いから、基本的に吸気弁しかないことが多い。代表的なものとしては、一部に穴が開いた円盤状のバルブを回転させてバルブの穴が吸気通路と一致した時のみ吸気させる「ロータリーディスクバルブ式」や、薄い板状のバルブそのものの弾性と吸入負圧によって開閉させる「リードバルブ式」などがある。

自動車等におけるバルブ数表記

主に自動車やオートバイなどの4ストロークエンジンの仕様をあらわす項目の一つとして、バルブの数を表わすことがある。比較的大きな数字の場合は、エンジン全体でのバルブの総数を表わす。少ない数の場合は、1気筒あたりの吸排気のバルブ総数の数を表わしている。例えば、「ツインカム4バルブ4気筒」と「ツインカム16バルブ4気筒」と表記する時は、どちらもDOHCで1気筒あたり4バルブ(吸排気それぞれ2バルブ)で4気筒のエンジンを表わすことになる。

吸排気弁以外の内燃機関のバルブ

一般的なスロットルバルブの方式は、バタフライバルブゲートバルブであることが多い。チョーク弁も一般的にバタフライバルブであることが多い。

詳細は「スロットル」、「チョーク弁#チョーク弁式」をそれぞれ参照

その他にもキャブレター内部のフロートバルブ(ニードルバルブ)など、様々な用途でそれぞれにあった形式のバルブが使われている。

関連項目

バルフ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

バルフ
بلخ

緑のモスク
座標 : 北緯36度45分 東経66度54分 / 北緯36.75度 東経66.9度 / 36.75; 66.9
行政
アフガニスタン
 州バルフ州
バルフ
بلخ

バルフBalkhダリー語ペルシア語 بلخ Balkh )はアフガニスタンの都市。バルフ州に属する。かつては、バクトリア王国の都バクトラとしても繁栄した。古代より交易路の要所として発展したが、現在は小規模な都市となっている。人口は105,300人 (2006年の公式推計[1])。

目次

地勢

アフガニスタンに広がる山岳地帯の山麓近く、バルフ川の右岸に位置している。ウズベキスタンの国境に近く、約70キロほど北が国境地帯である。近隣の都市としては、約20キロ東のマザーリシャリーフが挙げられる。

歴史

シルクロードとバクトラ(現・バルフ)。中央下あたりに位置する。

古代より交易路の拠点として繁栄しており、その繁栄はバビロンニネヴェエクバタナにも比類したとされる。ゾロアスター教の信徒にとっては、始祖ザラスシュトラが埋葬された地として神聖視された。アケメネス朝ペルシアの支配を経て、アレクサンドロスに征服された。前325年頃、アレクサンドロスが死去したという虚報を契機に、一部のギリシア人軍団が反乱を起こすと、彼らはこのバクトラを占領して一時抵抗をみせたが鎮圧された。アレクサンドロス帝国の分裂後は、セレウコス朝シリアの支配下におかれた。前256年頃、ギリシア人のディオドトスがセレウコス朝に対して反乱を起こし、この都市(当時はバクトラ)を中心としてバクトリア王国が独立を果たした。この地ではギリシア文化が維持され、後世にも影響を与えたとされる。

バクトリア東部のアイ・ハヌム遺跡での出土品。ギリシア文化の強い影響がうかがえる。

ただし、バクトラの都がどこであったかは、確実な裏付けがあるわけではない。かつて根拠となっていたバラ・ヒッサール遺跡は、調査によってティムール帝国期の遺跡であったことが分かった。おそらくはこの地などを中心としてギリシア文化が保たれたと考えられるが、その後世への継承については、以前想定されていたより限定的であったとされる。(いわゆる後世の「ガンダーラ美術」も、近年はローマ帝国インド洋にまで商業網を広げる中で、再びギリシア文化が北インドへ伝えられたとする見解が有力になっている。)

その後は、大月氏、ついでクシャーナ朝のもとで繁栄し、仏教の受容も進んでいった。イスラーム時代以前にはバルフ周辺はトハーリスターンと呼ばれており、バルフ自体も同地方の首都とされ仏教の一大中心地として繁栄した。特にナウバハール寺院が有名であった。後のアッバース朝期に活躍し、ハールーン・アッ=ラシードの宰相として活躍したヤフヤー・イブン=ハーリドらを出したバルマク家は、このバルフのナウバハール寺院の管長(バルマク)に起源を持つ一族であったと伝えられる。このバルフをはじめとするトハーリスターン周辺の支配をめぐって、6世紀にはエフタルサーサーン朝と抗争が続いたが、最終的にはサーサーン朝の統治下におかれた。その間、この地に唐僧の玄奘も訪れたとされる。イスラーム教の成立と拡大にともない、サーサーン朝は圧迫されていった。最後の君主ヤズデギルド3世は、この辺りを拠点として一時抵抗を続けたとされる。

その後、654年頃にバスラ総督アブドゥッラー・イブン=アーミル麾下のアフナフ・イブン=カイス率いるアラブ軍がホラーサーン征服のためトハーリスターン地方周辺に侵攻した。このときバルフはアフナフと和平条約を結んでイスラーム側に帰順した。ムアーウィヤウマイヤ朝の初代カリフとして即位すると、カイス・ブン・アル=ハイサム・アッスラミーがホラーサーン総督として任命されたが、この時期にはバードギース、ヘラート、バルフといったホラーサーン東部の主要都市の多くがイスラーム政権側に離叛しカイスは鎮定のためバルフをまず攻略しナウバハール寺院を破壊したと伝えられる。その後バルフの住民たちがカイスと再び和平条約を結びたいと願い出たため、これに応じて和約と安全保障の協定が結ばれた。バスラ総督のイブン=アーミルはカイスの方針を弱腰であるとして厳しく問責したが、ヘラート、バードギースなどもバルフに続いて和平条約と安全保障が再度締結されたという。

こうしてイスラーム勢力によって征服され、ウマイヤ朝アッバース朝サッファール朝の支配を受けた。900年頃になるとサーマーン朝がこの地を征服して勢力を拡大させ、その後、テュルク系王朝の支配を受けた。12世紀の地理学者イドリースィーは、この地における商業の発展や教育の充実を記している。この時代ホラーサーン地方は四つの行政区に分かれその主要都市はそれぞれメルヴニーシャープールヘラートそしてバルフであった。13世紀になるとチンギス・ハンに征服されて荒廃したとされる(しかし、マルコ・ポーロがこの都市について言及していることから疑問も残される)。1220年ホラズム・シャー朝アラーウッディーン・ムハンマドの追捕としてジェベスブタイ率いるモンゴル軍がホラーサーンに侵攻したが、この時バルフは使者を送ってモンゴル軍に帰順し、ダルガチが置かれたと伝えられる。またチャガタイ家のタルマシリンの治世の1333年イブン=バットゥータはバルフを訪れているが、チンギス・ハンの破壊によってすっかり荒廃し、堅固で壮大な市街地やモスク、マドラサの遺跡から往時の繁栄の跡が偲ばれると記録している。

14世紀、のちに広大な帝国を築き上げるティムールと、そのライヴァルであったフサインが争いを繰り広げたが、バルフはその際のフサインの居城となった。最終的にはティムールがバルフを包囲してフサインを降伏させた。この際にティムールによって街の城壁が破壊された。そのため、近隣の都市マザーリシャリーフで第4代正統カリフであるアリーの墳墓が「発見」されたこととあわせ、マザーリシャリーフにその繁栄を奪われた。西域番国志によると、15世紀初頭、永楽帝の命を受けた陳誠が、陸路でこの地(「八剌黒」と記録されている)を訪れている。16世紀末、ティムール朝ヘラート政権のスルターン・フサイン・バイカラの時代にはスルターン・フサインは長男バディーウッザマーンと激しく対立を深めたが、バルフはその後、一旦は19世紀初頭に繁栄を取り戻すが、洪水期にマラリアが流行して都市機能を失い、再びその中心的位置をマザーリシャリーフに譲った。20世紀初頭のブリタニカ百科事典には、ユダヤ人コミュニティーの存在も指摘されている。

1966年、バルフの郊外から壺に入った多くのコインが出土した。アテネなどギリシアの諸ポリスで流通していたものであり、おそらく前4世紀前半に埋蔵されたものと推測されている。

観光

  • 「緑のモスク」
  • ラビーア・バルヒーの墓

主な出身者

  • アブー・マーシャル(潮の満干と月の満ち欠けを関連づけた)
  • イブヌル・バルヒー(歴史家、『ファールースの書』)
  • ジャラールッディーン・ルーミー(メヴレヴィー教団の創始者、ペルシア四大詩人)
  • サーマーン・フダー
  • ウンスーリー(詩人)
  • ダキーキー(詩人)
  • ワトワート(詩人)
  • ミールホーンド(歴史家)

関連項目

  • アイ・ハヌム(バクトリア王国期の遺跡。都市構造などが明らかになっている。)
  • アク・クプルク遺跡(2万年前の岩陰遺跡)
  • ディルベルジン遺跡

外部リンク

 

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